暗号化仮想ドライブ作成ソフト「VeraCrypt」

VeraCryptとは、HDDやSSDなどのドライブの暗号化に使用されることのあるフリーソフトです。
VeraCryptはTrueCryptの後継ソフトウェアとしてリリースされており、バージョンアップを経て現在のVeraCryptとして利用されています。
VeraCryptを使用することで暗号化された仮想ディスクドライブを作成・マウントすることができ、作成した仮想ディスクドライブにファイルを入れることでセキュリティを高めることができます。BitLockerと違い、HomeライセンスのWindows10でも使用できるほか、コールドブートアタックのリスクもないためセキュリティが極めて高いです。
暗号化されたドライブは別PCで開こうとしても、暗号化されている状態では開くことができないため、盗まれてもいい状態にすることができます。もちろんVeraCryptで暗号化したPC本体が盗まれて不正にWindows10にサインインされることがあったとしても大丈夫な設計になっているためおすすめです。
VeraCryptのインストール方法
まずは公式サイトからインストールを入手しましょう。
一見するとダウンロードリンクがどこにあるか分かりませんが、「Windows」と書かれたリストにダウンロードリンクがあります。

ダウンロードリンクは複数ありますが一番上のものを選択してください。
一番上以外はPortable版、もしくは旧OS向けのバージョンになります。ダウンロードが完了したらインストーラーを起動します。

セットアップウィザードは一部の項目だけ日本語に対応していますので、日本語を選択して先に進みましょう。
![ライセンスの同意画面で[I accept the license terms]にチェックを入れる](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/385/original.png?1597007910)
ライセンスの同意画面が表示されます。[I accept the license terms]にチェックを入れて次へ進んでください。
![[インストール]を選択する](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/386/original.png?1597007912)
ウィザードモードは特別な理由がない限りは[インストール]を選択してください。
[展開のみ]は理解している方のみ選択してください。

最後にセットアップオプションが表示されます。
デスクトップにショートカットを作成したくない場合は[VeraCryptアイコンをデスクトップに作成する]のチェックを外しておきましょう。それ以外の項目はチェックを入れておくことをお勧めします。

インストールを実行したあと「VeraCryptのインストールに成功しました」と表示されたらインストール完了です。

最後に寄付を受け付ける画面が表示されますが、既にインストールは完了してるのでセットアップウィザードを閉じてもらって構いません。
VeraCryptの使い方
ここからはVeraCryptを使って仮想ディスクドライブを作成する方法を紹介していきます。

VeraCryptをインストールするとVeraCryptExpanderという依存関係のあるソフトウェアもインストールされます。
こちらはVeraCryptで管理しているディスクドライブなどを編集する際使用するソフトなので、VeraCryptと間違えないようにしましょう。
仮想ディスクドライブの作成
仮想ディスクドライブの作成と聞くと難しく思うかもしれませんが、やり方は簡単です。
![[ボリュームの作成]ボタンをクリック](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/391/original.png?1597007924)
まずは[ボリュームの作成]ボタンをクリックしてください。VeraCryptボリューム作成ウィザードが立ち上がります。
![「暗号化されたファイルコンテナを作成」のチェックを確認し、[次へ]をクリック](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/392/original.png?1597007925)
「暗号化されたファイルコンテナを作成」にチェックが入っていることを確認した後[次へ]を押して先に進んでください。

基本的には「VeraCrypt標準ボリューム」を選択しましょう。

ボリュームの位置とは、VeraCryptで作成する仮想ディスクドライブの保存先です。
どこでもいいですが、セキュリティを高めるのであれば、ありきたりな拡張子「zip・mp4・csvなど」をファイル名に含めておくと良いでしょう。拡張子なしや.hc(VeraCryptで使用される固有の拡張子)だと、どのファイルが仮想ディスクドライブなのかすぐにバレてしまいますので、よくあるファイル名を設定しましょう。

暗号化アルゴリズム・ハッシュアルゴリズムはデフォルトのままで構いません。

最後に仮想ディスクドライブの容量を設定します。
容量を大きくしすぎると保存先ドライブの容量を圧迫してしまいますので、あまり大きくしすぎず必要な容量だけを割り当てるようにしましょう。

仮想ディスクドライブにアクセスするためのパスワードを設定します。このパスワードがばれてしまうとどれだけ強力な暗号化を行っていてもアクセスされてしまいますので、強力なパスワード(英数字記号混合)を設定するようにしてください。

最後にボリュームのフォーマットの設定画面が表示されますが、Windowsでのみ使用するならファイルシステムをNTFSにしてください。
WindowsだけでなくMacでも使用するならex-FATを選択しましょう。Windowsのみで使用する場合はファイルシステムをNTFSにしたほうがパフォーマンスが圧倒的に上がるのでおすすめです。

次に「ランダムプール」という箇所に記号がランダムに表示されていますが、これは暗号鍵というセキュリティを高める処理を行っている最中です。
ボリューム作成ウィザードのウィンドウ内でマウスカーソルを動かすと暗号書の生成処理を早くすることができるので、適当にマウスを動かすといいでしょう。必須ではありませんが、下のゲージが緑色になるまで動かすことをお勧めします。
最後に[フォーマット]をクリックすると、仮想ディスクドライブの生成が始まります。

「ボリュームが作成されました」が表示されたら仮想ディスクドライブの作成完了です。
この時点ではまだエクスプローラーで開くことができませんので、次は作成したボリュームをマウントしてWindows10で使用できるようにします。
仮想ディスクドライブのマウント
マウントを行わないとWindows 10に認識されずアクセスすることが出来ません。続いては先ほど作成した仮想ディスクドライブをマウントしていきましょう。

先ほど仮想ディスクドライブを作成した場合は、VeraCryptの最初の画面に戻ってください。

この画面に戻ったら、ドライブの空いているボリュームを選択しておきます。
![「ボリューム」の[ファイルの選択]から作成した仮想ディスクドライブのファイルを選択](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/403/original.png?1597007947)
次に「ボリューム」の[ファイルの選択]から作成した仮想ディスクドライブのファイルを選択します。
![[マウント]をクリック](http://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/static.aprico-media.com/production/imgs/images/000/058/404/original.png?1597007948)
選択したら左下の[マウント]をクリックします。

パスワードの入力を求められるので、仮想ディスクドライブ作成時に設定したパスワードを入力しましょう。

しばらく待つとマウントが完了し、最初に選択したボリュームに割り当てられます。この状態になったらエクスプローラーでドライブ一覧を確認してみてください。

新しいドライブが追加されているはずです。
この方法を使えばセキュリティを高められる上にパーティションを分割する必要がないですが、PC起動時のマウント処理が必ず入る関係で起動が遅いため、仮想ディスクドライブをたくさん作成するのは避けましょう。
たくさん作成するよりも容量の大きい仮想ディスクドライブを作成する方が効率的です。